永住・帰化の違い

ブログをご覧いただきありがとうございます。

これからも日本で生活するには、このままがいいのか？ステイタスを変えるべきなのか？変えるなら何が自分にあっているのか？？
なかなか判断がつかない方もいらっしゃると思いますので、永住権と帰化のメリット・デメリットにも着目しながら比べてみましょう！

永住とは？

外国人のまま、母国の国籍を持ったままで、在留期限なく在留地に住み続けることができる権利です。活動内容の制限もなくなり安定した生活を送ることができます。

・外国人のままで、日本で安定した生活を続けられます。
・ビザの更新の手続きが不要になるので、無期限で在留できます。
・失業や離婚・死別をしてもビザを失うことなく、日本の在留に影響はありません。
・在留活動の制限がありません。
肉体労働、単純作業、水商売等も法律に則り、自由に、職業にすることができます。
・住宅ローン等が組みやすくなります。
永住権を持つことにより、日本社会での信用が上がり、自宅やその他不動産の購入が容易になります。
・在留特別許可が認められてやすくなります。

外国人の方に課せられた特有の義務が全て無くなるわけではありません。
在留カードの更新手続き、再入国の手続き等の義務は残ります。長期的に出国する予定がある方は特にご注意ください。

帰化って何？

簡単に言うと、「外国人の方が日本国籍を取得する、つまり日本人になること」です。
法務省の発表によると、毎年約1万人の方が申請しています。許可になった方を国別で見ると韓国・朝鮮・中国の方が多いですが、他のアジアの方も増えました。子供の頃から日本に在留している方、日本人と結婚している方、日本の会社に就職している方が多いです。
法律上、日本人となるため、当然にして日本人が生まれながらにして持っている権利が付与されます。

・就労の制限がなくなり、各省庁の職員、教員や消防士などの公務員になることもできます。
・選挙権が発生します。
国政選挙と呼ばれる衆議院議員及び参議院議員選挙、また、日本国籍を有する者しか投票することができない地方選挙についても選挙の投票ができるようになります。
・被選挙権が発生します。
選挙に立候補することができるようになります。
・在留資格が不要になる。
ビザの更新やその他の日本に中長期在留するための手続きが不要になります。
・日本のパスポートを取得することができます。
日本国籍を持っていればノービザで渡航できる国が沢山ありますので、海外旅行や海外出張がより身近になり、更に外国に行きやすくなるでしょう。

・母国の国籍を失います。
日本は二重国籍が認められませんので、これまでお持ちの国籍は全て失うことになります。
・母国に戻る際は母国で外国人としてのビザが必要になります。
日本人として滞在手続きをすることになります。
・母国のご家族が国籍が変わることを寂しく思われるケースもあります。

永住と帰化の審査期間の注意点

永住申請は、現在お持ちのビザの変更手続ではありません。永住申請をしている期間に現在お持ちのビザの期限がくる方は、更新手続が必要になります。
更新許可申請をしていないと、在留期限の到来とともにビザが消滅してしまいます。つまりオーバーステイとなってしまいます。帰化申請も同様です。
永住許可申請と更新許可申請を同時にすることも可能です。また、ビザの更新許可申請は在留期限の3ヶ月前より申請が可能となりますので、早めのお手続きもご検討ください。

永住・帰化どちらの審査も厳しく時間がかかるものですが、許可時の喜びと安心感は格別なものかと思います。自分らしい暮らしのための参考にしていただけたら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。

特定行政書士　中島優子

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